2026年度改定に向けた課題整理「個別事項その16 長期収載品の選定療養➁」
2025/12/17
今回は、2025年12月17日開催の中医協総会において示された「個別事項その16 長期収載品の選定療養➁」についてまとめられた課題・評価の方向性を整理していきます。
■ 長期収載品の選定療養➁
▼患者負担水準の見直し
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【特別の料金を引き上げ】 長期収載品を使用する医療上の必要がある場合や、後発医薬品の提供が困難な場合は引き続き選定療養の対象外とすることを前提に、患者の負担水準については、長期収載品と後発医薬品の価格差の2分の1以上とする方向で検討。
(考察)
「後発品がある」長期収載品の選定療養制度の趣旨は医療費の抑制であり、最終的に長期収載品の使用が激減して採算割れする恐れがあれば、先発品のAG化が加速すると思われます。
日本維新の会が求めている「OTC類似薬の保険適用除外」による医療費の削減では、「市販品がある」OTC類似薬の自己負担のあり方として、一部の議論では、長期収載品の選定療養の仕組みを転用することが提案されており、こちらの着地点が見定まってきた感があります。
▼2026年度診療報酬改定のポイント整理

