2026年度改定に向けた課題整理「個別事項その7 長期収載品の選定療養➀」
2025/11/14
今回は、2025年11月14日開催の中医協総会において示された「個別事項その7 長期収載品の選定療養➀」についてまとめられた課題・評価の方向性を整理していきます。
■ 長期収載品の選定療養➀
▼患者負担を引き上げる案が検討
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【現行の価格差の4分の1相当の見直し】 自己負担の引き上げ案は、2分の1、4分の3、全額相当とする案を明示。
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【懸念事項】 患者負担を引き上げる前提として、後発医薬品が常に安定して供給されることが極めて重要であり、供給が不安定な状況で長期収載品の負担だけを増やすと、患者が薬を入手できなくなったり、医療現場に混乱が生じたりする。また、自己負担額の引き上げが、患者にとって過重な経済的負担となり、必要な治療や受診を控えることに繋がってはならないため、慎重な議論が求められている。
(考察)
見直しは、これらの論点を踏まえつつ、医療保険制度全体における費用対効果と持続可能性を追求するために必要とされています。
▼2026年度診療報酬改定のポイント整理

