骨太方針2025など医療施策や医療DXに関わる各種計画を閣議決定(政府)
2025/06/16
政府は6月13日、骨太方針2025をはじめとする医療施策や医療DXに関わる各種計画を閣議決定した。「骨太方針2025」は最上位の戦略であり、2026年度診療報酬改定に大きく影響(=点数の新設や見直しに反映)されることが確実視される。
▼経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太方針2025)
「医療・介護従事者の賃金改善」と「持続可能な社会保障制度の構築」を最優先課題に。高額療養費制度の見直しや、医療DXの推進を通じた効率性向上、予防医療の強化にも注力。
▼新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025 省力化投資促進プラン
「医療現場の合理化・省力化」を強力に推進。「ICT機器やデジタルシステムの導入」を加速。「医師と看護師の業務効率化」を目指した具体的な投資補助策を実施。
▼デジタル社会の実現に向けた重点計画2025
マイナ保険証の全面移行を核に「全国医療情報プラットフォーム」を通じた医療データの共有・連携を拡充。「電子カルテの普及」や「ゲノム医療の推進」を支援、整備を加速。
▼規制改革実施計画2025
「オンライン診療とオンライン服薬指導」のさらなる推進。「看護師や薬剤師のタスク・シフト/シェア」を促し、人材不足への対応を図る。介護分野ではテクノロジー導入を促進。
▼デジタル行財政改革 取りまとめ2025
「PHR(パーソナルヘルスレコード)の普及」と「医療データの広範な利活用」を推進。地域医療の持続可能性を確保するため「デジタル基盤」と「医療DXに係る人材育成」を強化。