骨太方針2025を見据えた春の建議、2026年度診療報酬改定に対する提言(財務省)
2025/06/02
財務省は5月27日、財政制度等審議会において春の建議として「激動の世界を見据えたあるべき財政運営」を公表した。この建議で示された提言は、6月13日予定の骨太方針2025に反映され、医療費増大と国民皆保険の持続可能性という大きな課題に対し、多岐にわたる具体的な改革案が提示され、今後の医療政策の方向性を示す重要な内容となっている。
2026年度診療報酬改定に対し、病院と診療所の経営状況を踏まえたメリハリある改定、全人的ケアの評価、生活習慣病の疾病管理見直し、医師偏在是正の地域別単価導入や過剰サービスへの減算措置、リフィル処方の推進などが提言された。医療提供体制改革では「新たな地域医療構想」の策定が大きな鍵を握っている。