10年ぶりに2回目の改訂、看護業務基準2016年改訂版を作成(日看協)
2016/07/20
日本看護協会は7月15日、10年ぶりに2回目の改訂を行い、「看護業務基準(2016年改訂版)」を作成した。「看護業務基準」は、実践の場やキャリアなどの違いにかかわらず、全ての看護職が日々の看護実践において立ち返るよりどころとなる「普遍的な看護の核」を示すものである。
改訂版では、看護を取り巻く環境変化を踏まえ、「看護を必要とする人の意思決定支援」「看護実践の目的と方法の説明と合意」「必要があれば医師の指示した医療行為に対して疑義申し立てを行う」など、これまで含まれていなかった要素などが追加された。この他、看護職が活躍する領域や場の多様化を踏まえ、全体を通じて、病院などの施設における看護に限定されるような表現について再検討し、より具体的で分かりやすい表現へと見直しされている。
日看協では、「看護業務基準」はそれぞれの実践の場に引き寄せて、普段の言葉や行動へ読み替えることで血の通ったものとなるため、日々の看護実践のよりどころとしての活用を求めている。