2026年度診療報酬改定に向けた18項目のとりまとめを報告、論点を確認(厚労省)
2025/10/02
厚労省は10月1日、中医協総会を開催し、2026年度診療報酬改定に係る分科会の18項目に及ぶ議論のとりまとめを報告し、現時点における論点を確認した。
- 急性期入院医療:急性期一般入院料の実績、総合入院体制加算と急性期充実体制加算の統合
- 高度急性期医療:ICUの機能要件、医師配置の弾力化、特定機能病院の加算見直し
- DPC/PDPS:機能評価係数Ⅱの見直し、再入院・再転棟ルールの適正化、持参薬ルール徹底
- 地域包括医療病棟:リハビリ提供体制や重症度・医療・看護必要度の難しい基準の見直し
- 回復期リハビリ病棟入院料:アウトカム評価の強化と高質なリハビリ提供体制の充実
- 療養病棟入院基本料等:医療区分と生活区分に応じた適切な評価、機能分化と質の向上
- 重症度・医療・看護必要度:評価項目や測定方法の客観性・妥当性向上、現場実態を反映
- 救急医療:時間外・休日の救急医療提供体制の確保、小児救急や過疎地域の救急搬送受入
- 入退院支援:多職種連携による地域と切れ目ない連携、早期からの支援計画策定が重要
- 働き方・タスクシフト/シェア:医師の時間外労働上限規制、特定看護師等の活用を評価
- 病棟における多職種ケア:医師以外の多職種のチーム医療の推進とその評価制度の見直し
- 外来医療:かかりつけ機能を果たす医療機関の強化と、それによる大病院への患者集中是正
- 情報通信機器を用いた診療:初診からのオンライン診療要件や、情報連携に関する評価制度
- 入院から外来への移行:後方病床・介護施設・在宅医療との連携強化策や移行期サポート
- 賃上げ・処遇改善:医療従事者の賃上げ・処遇改善、医療機関全体での改善を促す仕組み
- 医療資源が乏しい地域における対応:へき地・離島など医療資源の少ない地域の加算や基準
- 個別課題:特定のがん治療、認知症対応、新技術・機器の適切導入と評価などの見直し
- 中長期的検討課題:医療費適正化、予防・健康管理推進、国民皆保険制度維持に向けた検討