基本方針の策定に向けて、基本的視点を踏まえた具体的方向性を例示(厚労省)
2025/09/30
厚労省は9月26日、社会保障審議会医療保険部会を開催し、2026年度診療報酬改定に向けて、医療保険制度改革と改定の基本方針について審議した。
基本方針の策定に向けて、基本的視点を踏まえた具体的方向性の例として、「医療機関などが直面する食材料費などの各種費用の高騰を踏まえた対応」と「賃上げや業務効率化・負担軽減等の業務改善による医療従事者の人材確保に向けた取り組み」が明示された。
薬局・薬剤師関係では「地域の医薬品供給拠点としての薬局に求められる機能に応じた適切な評価、薬局・薬剤師業務の対人業務の充実化」が示された。
物価高騰や人件費の上昇により、多くの医療機関(特に病院)の経営が非常に厳しい状況にあり、医療機関経営への配慮が不可避となっている。一方、現役世代の保険料負担が限界に近づき、医療費全体の伸びを抑制するための効率化・適正化が強く求められ、医療保険制度維持への配慮も重要となっている。