2024年度医療費の動向を公表、コロナ禍後も医療費の増加トレンドは継続(厚労省)
2025/09/04
厚労省はこのほど、2024年度医療費の動向を公表した。
2024年度の医療費は48.0兆円となり、前年度に比べて約0.7兆円の増加となった。医療費全体を見ると、コロナ禍の前後で医療費、受診延日数、1日当たり医療費の平均伸び率は、ほぼ同じ水準で推移し、コロナ禍後も医療費の増加トレンドは継続していた。
入院医療費は、平均在院日数の短縮と、1日当たり医療費の増加傾向は、コロナ禍後も継続していた。1日当たり医療費の増加は、DPCの増加を筆頭に、より専門的で医療密度の高いサービスの提供が増加したことが主な要因と考えられる。
入院外(外来)医療費の特徴としては、医療費の伸び率自体はコロナ禍の前後でほぼ同じ水準だったが、1日当たり医療費の伸びはやや小さくなった。とりわけ小児科と耳鼻咽喉科では、新型コロナウイルスの影響を特に大きく受け、受診延日数などの伸び率の変動が他の診療科に比べて大きくなっていた。