厚労省は8月27日、社会保障審議会医療保険部会を開催し、2026年度診療報酬改定の基本方針の策定に向けた審議を開始した。基本方針の策定は、今回を含めて医療保険部会・医療部会で計5回の議論を行い、前回改定と同様に、12月上旬に公表するスケジュール案を確認した。

 

前回改定は、「現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進」を重点課題に据えて、処遇改善が手厚く評価された。2026年度改定においても「医療・介護従事者の賃金改善」を継続しつつ、「持続可能な社会保障制度の構築」を最優先課題に据え、「医療DXの推進」を通じた効率性向上への評価が見込まれる。