2026年度診療報酬改定に向けて入院の各医療機能・各病棟の課題を確認(厚労省)
2025/07/24
厚労省は7月23日、中医協総会を開催し、2026年度診療報酬改定に向けて入院医療における各医療機能・各病棟の課題を確認した。各医療機能・各病棟は、医療提供体制全体の機能分化と持続可能性を確保するために、それぞれ異なる課題を抱えている。
「急性期入院医療」では、入院患者の高齢化が進んでおり、急性期医療においても、要介護者への対応やリハビリテーションなど、患者の生活を支える機能が求められている高齢化する入院患者への対応が課題となっている。
「包括期入院医療」では、医療と介護の複合的なニーズを持つ高齢者に対する救急受入や在宅医療の後方支援、高齢者の医学・生理学的特性を踏まえた包括的な治療のあり方が課題である。地域包括医療病棟ではアウトカム評価、リハビリテーション・栄養管理・口腔管理に係る一体的な取組や多職種の役割、回復期リハビリテーション病棟では質の高いリハビリテーションが課題となっている。
「慢性期入院医療」では、療養病棟における医療区分の見直しの影響、療養病棟を含む慢性期の病棟で提供すべき医療のあり方を明確にすることが課題である。