通所介護、黒字・赤字事業所で顕著な差、利用率上昇も赤字は依然4割超(WAM)
2025/07/10
福祉医療機構(WAM)はこのほど、「2023年度 通所介護の経営状況」に関する報告を公表した。2023年度、通所介護の利用率は前年から1.2ポイント上昇して69.4%に、サービス活動増減差額比率は前年の0.4%から2.5%へ改善した。
しかし、赤字の事業所は依然として4割を超え、利用率50%未満では赤字率74.6%、利用率の低い事業所ほど赤字率が高い構図となっている。赤字事業所は黒字事業所と比べて利用率が9.9ポイント低く、利用者単価も209円低く、人件費率や経費率が高く、効率運営が課題となっている。さらに、開設後25年以上の老舗事業所は、利用率の低さと人件費の高止まりにより、収益性は最も悪かった。