自己負担限度額の引き上げ、負担増でなく支援策とのセットで議論を求める(厚労省)
2025/07/08
厚労省は6月30日、高額療養費制度の在り方に関する専門委員会を開催し、難病やアレルギー疾患の患者団体などから意見聴取を行った。
意見聴取では、自己負担限度額の引き上げや、OTC医薬品と同等の医療用医薬品の保険適用除外案など、制度見直し案に対して患者側からの不安や懸念が相次いだ。特に、喘息やアトピーなど慢性疾患の治療継続に不可欠な薬剤について、保険給付除外となれば、経済的理由で治療を中断せざるを得ない患者が出るとの強い訴えが上がった。さらに、子育て中の若年層や低所得層への影響を懸念する声も多く、公平な制度にするためには、単なる負担増でなく支援策とのセットで議論すべきとの意見が複数出された。厚労省はこうした意見を踏まえて制度見直しの具体案を検討していくとした。