リフィル発行理由などを確認、長期処方及びリフィル処方箋の実施状況調査(厚労省)
2025/04/10
厚労省は4月9日、中医協総会診療報酬改定結果検証部会を開催し、2024年度診療報酬改定で見直しが図られた長期処方及びリフィル処方箋の実施状況調査報告書案などを確認した。
リフィル処方箋の発行に係る検討についての今後の見通しは、病院ではリフィル処方箋発行実績がある病院、発行実績がない病院ともに「患者希望があれば検討する」が最も多くそれぞれ74.3%、52.5%であった。診療所ではリフィル処方箋発行実績がある診療所では、「患者希望があれば検討する」が最も多く61.1%、発行実績がない診療所では「検討には消極的」が最も多く59.5%であった。
長期処方ではなくリフィル処方箋を発行する理由について、リフィル処方箋を発行したことがある病院の医師は「患者が適切に薬の管理ができるか心配なため」と「薬剤師との連携により患者の状態や副作用のモニタリングができるため」がそれぞれ同じ割合(34.1%)であった。診療所の医師の場合は「薬剤師との連携により患者の状態や副作用のモニタリングができるため」が最も多く56.1%であった。
リフィル処方箋の課題と考えられることについては、いずれの区分においても「患者への制度の周知が十分でないこと」が最も多く、次いで「医師への制度の周知が十分でないこと」が続いた。