電子処方箋の現況と2025年度の対応、システム運用の現場実態を確認(厚労省)
2025/03/06
厚労省は3月3日、電子処方箋推進会議を開催し、電子処方箋の現況と2025年度の対応、クラウド型電子カルテの普及と電子処方箋システムについて確認した。
電子処方箋の現況として、医療機関では電子カルテを利用している方が電子処方箋の導入率が高く、電子カルテシステムやオーダエントリシステム、レセコンを既設しているケースの電子処方箋導入は7割超を占めていた。
電子処方箋システム導入に対する現状のメリットとしてはDX加算の算定が最も多く、次に直近の処方情報、調剤情報の確認や重複投薬・併用禁忌のチェックができ、医療安全・医療の質向上に繋がる点が挙げられた。
これに対し、導入していない病院のうち約5割、医科診療所では約4割が現時点で今後導入予定としたが、歯科診療所では導入予定は約2割にとどまり、7割超が導入予定なしとした。
薬局では、レセコンと電子薬歴で十分に連携ができず、改善予定や一体型とする予定のないという回答が27.6%を占め、このうち連携が改善されない理由として、ベンダ対応が遅れているケースが半数以上を占めていた。