現行の回復期機能を包括期機能へ名称変更して位置づけを改める案を提示(厚労省)
2024/12/05
厚労省は12月3日、新たな地域医療構想等に関する検討会を開催し、新たな地域医療構想における病床機能・医療機関機能や精神医療の位置づけについて審議した。
年内の意見とりまとめを目指す新たな地域医療構想の検討は佳境を迎え、病床機能の見直しでは、現行の回復期機能を「包括期機能」へと名称変更し、「高齢者等の急性期患者について、治療と入院早期からのリハビリ等を行い、早期の在宅復帰を目的とした治し支える医療を提供する機能」も追加して位置づけを改める案が出された。
また、新設する4区分の地域ごとの医療機関機能のうち、高齢者と一般の救急搬送の受け皿機能の強化として「高齢者救急・地域急性期機能」を位置づける案も示された。
新たな地域医療構想における精神医療の位置づけにおいては、病床機能だけでなく医療機関機能に着目した医療提供体制の構築を進め、地域の医療提供体制全体の中に精神医療も含めて考えることが適当だとした。