経済再生と財政健全化の両立を図る2025年度予算編成、社会保障を審議(財務省)
2024/11/14
財務省は11月13日、財政制度等審議会財政制度分科会を開催し、2025年度予算編成および2024年度補正予算に向けて社会保障について審議した。
政府の方針としては、2025年度にプライマリーバランスの黒字化を達成し、経済再生と財政健全化の両立を図るため、潜在成長率の引上げと社会課題の解決に重点を置き、中長期的な視点を重視した経済財政運営に取り組む。歳出構造を平時に戻すとともに、成長と分配の好循環を拡大させていくことを目指している。
社会保障関係費においては、歳出の目安の下で社会保障を持続可能なものとするための改革を行い、メリハリある予算編成を実施してきた。制度の持続可能性を確保していくための改革の方向性として、医師偏在対策やかかりつけ医機能が発揮される制度整備、地域医療構想の推進等の「質の高い医療の効率的な提供」、薬剤の自己負担の引上げや患者負担等の見直しに係る「保険給付範囲の在り方の見直し」、年齢ではなく能力に応じた負担「高齢化・人口減少下での負担の公平化」が提言された。