管理薬剤師アンケート報告書、薬局の医療DX推進状況など調査(日本保険薬局協会)
2024/11/05
日本保険薬局協会はこのほど、管理薬剤師アンケート報告書を公表した。
アンケートは、薬局における医療DX推進状況、及び薬局機能、かかりつけ職能発揮の実態と課題等を把握するため、〇薬局機能及び体制 〇薬局の各種実績やマイナ保険証利活用に係る実態等 〇地域の医薬品供給拠点としての体制に係る実態 〇かかりつけ職能発揮の実態について、日本保険薬局協会の会員5,982薬局の管理薬剤師に調査した。
マイナ保険証の利用促進では、受付率30%以上の薬局の実情として、未利用患者への個別の聞き取りや相談対応など、丁寧な対応状況がうかがえた。さらに情報充実や安全性向上など、業務上のメリットを感じる割合も高かった。一方、啓発活動や受付操作などを中心に、薬局業務において幅広く負担の増加が見受けられ、受付操作サポートや受付順番待ち、毎回の同意取得などの負担が顕著であった。
地域の医薬品供給拠点としての体制に係る実態では、一定基準を満たした薬局を評価する地域支援体制加算の各要件を満たし、認定薬局及び健康サポート薬局において有意に高い割合となっていた。一方で、薬剤師配属数が2人未満の薬局ではすべての要件において有意に低い結果となり、求められる一定基準の体制を整備するうえで、薬剤師2人以上の人員体制が必要となる状況が示唆された。