在宅や離島等において薬局がない地域での医薬品の備蓄・提供が検討課題(厚労省)
2024/10/17
厚労省は10月16日、薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会を開催し、在宅医療と離島・へき地等における薬剤提供のあり方について審議した。
在宅医療における薬剤提供のイレギュラーな対応として、医師、薬剤師、訪問看護師が事前に協議し合意した上で、医師の指示に基づき、必要最低限の医薬品(少なくとも看護師による処置で使用される、又はその場で投薬されるものに限る)を訪問看護ステーションに配置し、当該医薬品について訪問看護師が、医師又は薬剤師による確認を受けた後に患者に使用できるようにすることが検討された。その対象となる医薬品の範囲、その他の条件(安定供給への影響や不良在庫のリスクへの考慮が必要)、当該医薬品を対象とする必要性、当該医薬品の品質等の管理も含めて、薬局がない地域における医薬品の備蓄等が検討課題となった。
この他、離島等における荒天時の特例を見直して、荒天時以外も医師不在診療所での医薬品提供や、へき地等における移動診療車のオンライン診療における薬剤提供など、地域の状況に応じた対応策の必要性が検討された。