高額レセプトは過去最多、医療費の高額化の最大の要因は薬剤費の高額化(健保連)
2024/10/07
健保連は10月3日、2023年度 高額レセプト上位の概要を公表した。
1,000万円以上の高額レセプトの件数は、近年、極めて顕著な伸びを示し、高額化の一途を辿り、健保組合をはじめとする医療保険者の財政悪化の大きな要因となっている。
しかしながら、真に医療を必要とする国民を共助により支え合うことが国民皆保険の役割であり、この一翼を担う健保組合では健保組合間の共助により、高額医療費の発生に伴う財政悪化のリスクを支え合っている。
1ヶ月の医療費が1,000万円以上のレセプト件数は、2023年度は前年度より364件増加(対前年度比約20%増)の2,156件で過去最多となった。
医療費の高額化の最大の要因として薬剤費の高額化が挙げられ、薬価が数千万円を超える悪性腫瘍や先天性疾患の医薬品が使用されている。また、薬価使用合計額が高い医薬品は、薬価が著しく高額であるだけではなく、一定程度高額で1回当たりの投与量が多く、かつ継続的な使用が必要な品目が多い点も高額化の要因となっていた。