介護福祉士国家試験パート合格の導入を決定、2026年1月の実施目指す(厚労省)
2024/09/17
厚労省は9月11日、介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会を開催し、「パート合格」の仕組みを導入することを決定した。
介護人材確保が大きな課題となる中、介護福祉士の国家試験受験者は減少傾向にあり、介護人材の安定的な確保につなげるため、介護福祉士の国家試験を受験しやすい仕組みに見直す。
実務経験ルートでの受験者の8割以上は就労と学習を両立して介護現場などで働く現状を鑑みて、働きながらでも受験しやすいよう、13科目を3つのパートに分けて、合格水準に達したパートは翌々年度の試験まで受験を免除する「パート合格」を導入する。
「パート合格」は外国人だけでなく、すべての受験者に適用し、有効期限はパート合格した受験年の翌々年までとする。再受験する際は不合格だったパートのみの受験も選択でき、利便性を高めて介護福祉士を目指す受験者の増加につなげていく。
3つのパートは、介護福祉士養成課程の領域と学習のしやすさを考慮し、「知識と技術のパート」、「身体の構造や機能、介護の対象者が抱える疾病や障害の理解を問うパート」、「それらの知識・技術を特定の支援場面や事例において適用する介護過程と総合問題のパート」と整理する。
「パート合格」の導入時期は、周知期間等を考慮して、2026年1月に実施する第38回国家試験より導入することで調整していく。