2023年度医療費は 47.3 兆円、前年度比約1.3兆円+2.9%の増加(厚労省)
2024/09/05
厚労省は9月3日、2023年度医療費の動向を公表した。医療費は労災・全額自費等の費用を含まない概算医療費と呼称され、医療機関などを受診し傷病の治療に要した費用全体の推計値である国民医療費の約98%に相当する。
2023年度医療費は 47.3 兆円となり、前年度に比べて約1.3兆円、伸び率は+2.9%の増加となった。診療種類別では、入院18.7兆円(構成割合39.5%)、入院外16.4兆円(34.7%)、歯科3.3兆円(7.0%)、調剤8.3兆円(17.6%)となった。1日当たり医療費の伸び率は+0.8%、その診療種類別では、入院+0.8%、入院外▲0.8%、歯科+1.2%、調剤▲0.5%となっていた。
制度別の医科医療費の伸び率は、被用者保険+4.5%、国民健康保険▲1.1%、後期高齢者医療制度+5.8%、公費+4.1%だった。医療機関種類別では、大学病院+8.0%、公的病院+5.8%、法人病院+2.7%、医科診療所+2.0%であり、病床規模では200床未満の医科病院+2.7%、200床以上の医科病院+5.2%であった。