電子処方箋導入の現状と課題、医療DXの国策に全面的に協力するスタンス(日医)
2024/06/06
日本医師会はこのほど、日医ワーキングペーパーNo.482「電子処方箋導入の現状と課題」を公表した。
国の進めるオンライン資格確認を基盤とする医療DXは、日本医師会の目指す「国民・患者の皆様への安心・ 安全でより質の高い医療提供」と「医療現場の負担軽減」の実現に資するものであるため、日本医師会として全面的に協力してきた。今後も、国に対して適切に推進されるよう、また拙速に進めることにより医療現場に混乱が生じたり、取り残される国民や患者がいないよう、全面的に協力していくとした。
医療機関、薬局が電子処方箋管理サービスを利用する場合、医師や薬剤師が自身の資格を証明するためにHPKIカードを用いて電子署名を行う方法があるが、半導体不足などの理由によりHPKIカードの発行が遅れており、電子処方箋の普及に影響を与えている。2024 年4月30日時点で日本医師会の電子認証センターが発行しているHPKIカードは73,552枚となった。
半導体不足等の影響もあったため、カードレス署名への対応として2023年2月より「HPKIセカンド電子証明書」の提供を行い、2024年3月からはスマートフォンで医師資格証の表示ができる「デジタル医師資格証」の提供を開始している。