マイナ保険証利用率の向上を評価する利用促進支援金など、促進策を確認(厚労省)
2024/03/04
厚労省は2月29日、社会保障審議会医療保険部会を開催し、マイナ保険証の利用促進等について審議した。
マイナンバーカード利用の現状は、カード保有状況が全人口の73.1%、マイナ保険証の登録状況はカード保有者の77.9%、マイナンバーカードの携行状況は人口全体の4割・カード保有者では5割まで進み、医療機関受診の際にマイナ保険証の利用経験が約2.5割(約4人に1人)となった。
医療DXの基盤となるマイナ保険証を推進するため、マイナンバーカードの健康保険証登録を促しつつ、医療現場における利用勧奨が重要となっている。厚労省は医療機関・薬局に対し、2023年度補正予算によるマイナ保険証の利用率の向上を評価する利用促進支援金の活用のほか、声掛けやポスター掲示などの徹底を図るため、チェックリストの周知を求めている。
他方、医療機関・薬局における基盤整備として、2024年夏に顔認証付きカードリーダーの改修として、高額療養費の限度額適用認定証情報の同意画面の省略、包括的な同意設定を可能(同意を前回から変えたい場合に変更する仕様)とすることで、カードリーダーの待ち時間解消や患者のUX向上を図るとした。