ドラッグ・ラグ解消と後発品の安定供給に向けた2024年度薬価制度の見直し(厚労省)
2024/01/18
厚労省は1月17日、2024度薬価制度の見直しを了承した。2024年度薬価制度の見直しは「ドラッグ・ラグ/ロスの解消」と「後発医薬品の安定供給確保」をテーマに改革が遂行される。
「ドラッグ・ラグ/ロスの解消」では、現行の「先駆導入加算」を補完するため、革新的新薬を欧米から遅れることなく日本に導入したことを評価する「迅速導入加算」が新設となる。また、「新薬創出加算」では臨床試験の実施数や承認取得数などの新薬開発への取り組みの評価を廃止して、ベンチャーによる日本市場への新薬投入がしやすい環境を整える。また、市場拡大再算定の「共連れルール」の見直しにおいて、特定する領域での共連れルールの適用を除外する。適用除外の領域は検討を重ねていくとした。
「後発医薬品の安定供給確保」では、後発品を製造販売する企業の評価指標及び評価方法を用いてA区分に分類された「特例後発品」の薬価をある程度担保する仕組みなどが導入となる。