救急転院搬送の評価、高度急性期の患者指標の見直し、感染症対応の評価(厚労省)
2023/12/08
厚労省は12月6日、中医協総会を開催し、2024年度診療報酬改定に向けて救急・高度急性期入院医療、感染症について審議した。
個別事項その11では、救急医療における患者の病態に応じた転院搬送の評価について、救急搬送の受入実績、救急外来からの直接転院、受入先候補医療機関のリスト化、急変時の再受け入れ体制、転院先の医療機関等との定期的な協議などのほか、評価の条件として搬送元と搬送先が特別の関係にないことや、急性期病棟から他の急性期病棟への転院を在宅復帰率の評価対象から除外することについて検討した。この他、救急医療管理加算のその他の重症な状態の取扱いについて論点に挙げられた。
入院その6の高度急性期入院医療では、特定集中治療室管理料の患者指標における入室日のSOFAスコアの活用、重症患者対応体制強化加算の特殊な治療法等の該当患者割合に係る評価手法の見直し、ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度の各項目の取扱いと見直し、医師の働き方改革と治療室における宿日直許可の取扱いと評価が検討された。
感染症対応その2では、新興感染症発生・まん延時における医療及びその備えに対する評価とそれ以外の評価のほか、薬剤耐性対策に対する評価について論点に挙げられた。