2024年度診療報酬改定の基本方針の骨子案を明示、働き方改革が重点課題(厚労省)
2023/11/29
厚労省は11月29日、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会を開催し、2024年度診療報酬改定の基本方針(骨子案およびその概要)について審議した。
2024年度改定はこれまでの改定の流れを継承しながら、ポスト2025年のあるべき医療・介護の提供体制を見据えつつ、DX等の社会経済の新たな流れも取り込んだ上で、効果的・効率的で質の高い医療サービスの実現に向けた取組を進める必要があるとして、以下の4つの基本的視点を基本方針案としている。
(1)現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革等の推進【重点課題】
(2)ポスト2025を見据えた地域包括ケアシステムの深化・推進や医療DXを含めた医療機能の分化・強化、連携の推進
(3)安心・安全で質の高い医療の推進
(4)効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
改定審議においては、ポスト2025年のあるべき医療・介護の提供体制を見据え、医療と介護の役割分担と切れ目のない連携を着実に進め、医療・介護の複合ニーズを有する者が、必要なときに「治し、支える」医療や個別ニーズに寄り添った介護を地域で完結して受けられるようにすることが重点的に検討されている。
なお、診療報酬改定 DX の推進に向け、医療機関・薬局等やベンダの集中的な業務負荷を平準化するため、2024年度改定から施行時期を6月1日とする。