介護保険施設における特定行為研修制度の推進に向けて現状を確認(厚労省)
2023/08/24
厚労省は8月23日、医道審議会保健師助産師看護師分科会の看護師特定行為・研修部会を開催し、特定行為研修制度の推進について審議した。
介護保険施設における特定行為研修修了者の配置状況は、修了者を配置している施設は非常に少なく、配置されていたとしても1名の配置が大半となっている。施設内の看護師に特定行為研修を受講させる意思のある(受講済・受講中含む)施設において、特定行為研修修了者に対して期待していることは、「利用者の医療ニーズに対する施設としての対応力の強化」が最も多く、次いで「当該看護職員のキャリアアップ」が多かった。老健及び介護医療院においては「医師の負担軽減」と回答した施設も多かった。
特定行為研修受講のメリットとして、臨床推論能力を生かして異変を早期に察知し、適切な判断を行いタイムリーな介入が可能となる点、利用者に異変がある際、早期に対応・介入できることにより、利用者の受診減少につなげることができる点、医療ニーズのある方の受け入れ体制の整備につながる点を確認した。