医療機関勤務環境評価センターにおける医療機関の評価申請に関する説明会(日医)
2023/01/10
日本医師会はこのほど、医療機関勤務環境評価センターにおける医療機関の評価申請に関する説明会の動画や関連情報を公表した。
医師の時間外労働時間の上限規制が始まる2024年4月が迫る中、各都道府県内で特定労務管理対象機関の指定を予定されている医療機関に対し、医療機関勤務環境評価センターは評価受審上の留意点等を周知する説明会を開催した。日本医師会では医師の働き方改革に係る医療機関勤務環境評価センターの指定を厚生労働省から受け、2022年10月31日から「評価受審の受付」を開始し、評価受審の手数料は税込33万円と設定された。
評価等業務は「医療機関の医師の労働時間短縮の取組の評価に関するガイドライン」に基づき、医療機関の管理者からの求めに応じ、医師の労働時間の短縮のための取り組みについて評価することになっている。ガイドラインは全項目数が88項目あり、項目ごとに評価のポイントを記載した解説集が作成され、受審を予定している医療機関に対して、解説集を参考に準備を進めるよう求めている。
評価スケジュールは、医療機関から必要書類を受領してから評価結果の通知ができるまで4ヵ月程度掛かることから、B・C水準の指定を検討している医療機関においては遅くとも2023年の夏前までには評価受審の申請をお願いしている。評価センターの評価結果を踏まえた各都道府県の審査期間も考慮すると、現時点において申請から指定を受けるまで半年余りを要する可能性があり、評価の申請時期が遅れると各都道府県の指定が2024年3月までに間に合わない可能性があるとした。
受審の準備に当たって不明な点がある場合には、事前に都道府県の医療勤務環境改善支援センターへ相談する等、センターの積極的な活用を促している。