オンライン診療に関するアンケート調査結果、オンライン診療の医師メリット(都医会)
2022/11/24
東京都医師会はこのほど、「オンライン診療に関するアンケート調査」結果報告として、関東甲信越10都県の医師会との共同で実施したアンケートの概要及び集計結果を公表した。
オンライン診療の導入に踏み切った主な動機として、コロナ禍における特例臨時的措置、感染対策、コロナ感染患者への対応、情報通信手段の進歩、遠方患者への対応などが多く、コロナ禍がオンライン診療を開始する大きなキッカケとなっていた。
2022年度診療報酬改定でオンライン診療に関して特に良くなった点について、対象疾患制限の撤廃、初診の診療原則解禁、診療報酬点数増、算定要件の緩和が挙げられ、改定による規制緩和もオンライン診療の拡大に寄与していた。
オンライン診療に用いている情報通信手段は各年代ともにCLINICS、curon、LINEが多く、実施方法は通常診療と併診する形での運用が約7割となっていた。
患者の主な受診理由(症状)は、発熱、上気道炎症状(咽頭痛・咳)、定期の処方希望が多く、患者のかかりつけ医であったり事前に患者情報が得られていることで対応ができ、互いの感染リスクの軽減や遠方患者の診察、通院や治療中断の防止効果、診療の効率化などが、オンライン診療の医師のメリットに挙げられた。