AIによるケアプラン作成支援に関する調査研究事業の進捗と課題を確認(厚労省)
2022/10/20
厚労省は10月20日、保健医療分野AI開発加速コンソーシアムを開催し、2017年度より進めているホワイトボックス型AIによるケアプラン作成支援に関する調査研究事業の進捗を確認した。
現在のフェーズ2では、ケアマネジャーの思考フローの可視化(心疾患、脳血管疾患、大腿骨頸部骨折を想定)や、適切なケアマネジメント手法で点検したデータの収集、心身の状態悪化の抑制具合を示す調整変数の算出などによりAIのアルゴリズムの精度向上に向けた取組みを進めている。
最終年度である2022年度は試作システムを構築して、実際にケアマネジャーに利用してもらうことで、ホワイトボックス型AIの示す結果が説明可能なものであるか、ケアプランの作成時の「気づき」に繋がっているか、検証を進める。AIのアルゴリズムの精度向上には、ケアマネジャーの思考フローのような過去データからは得られない情報をいかに組み込むか、大量の質の高いデータが収集・分析できる体制構築などの課題を解消していく。