電子処方箋に関するHPKIカードや補助金、今後のスケジュールなどを公表(厚労省)
2022/07/13
厚労省はこのほど、オンライン資格確認のポータルサイトに、電子処方箋に関する補助金やHPKIカードに係る情報を更新した。2023年1月の電子処方箋の運用開始に向け、今回は対応が必要なHPKIカードの発行申請等の準備作業の内容や作業スケジュール、補助金などに関する概要を公表した。
電子処方箋の発行および応需は、オンライン資格確認等システムの仕組みを用いてHPKIカードを利用するため、システムベンダによる準備作業として「パッケージソフトの改修/ICカードリーダー等」が必要となる。
その補助金として、大規模病院(病床数200床以上)では162.2万円上限(事業額の486.6万円を上限にその1/3を補助)、大規模病院以外は108.6万円上限(事業額の325.9万円を上限にその1/3を補助)、診療所・薬局では19.4万円上限(事業額の38.7万円を上限にその1/2を補助)、大型チェーン薬局(※グループの処方箋受付が月4万回以上)は9.7万円上限(事業額の38.7万円を上限にその1/4を補助)と設定された。
電子処方箋の運用では医師・歯科医師が電子的に署名を行う必要があり、稼働予定の2023年1月時点ではシステムに係るガイドラインに準拠したHPKIカードを用いた署名方式とするため、医師・薬剤師に対して取得手続きをお願いしている。なお、患者が健康保険証を利用する場合でも電子処方箋が発行できる仕様になる。
現場が留意すべき点は、HPKIカード以外を認めるか否かの動向である(結論はまだ出ていません、おそらく今秋には決着がつくと思われます)。
https://www.iryoken.co.jp/contents/new/detail---id-2223.html
https://www.iryoken.co.jp/contents/new/detail---id-2223.html
今後のスケジュールとして、8月に運用マニュアル、9月に電子処方箋の利用方法をまとめた動画や準備作業手引き、10月に電子処方箋の利用申請フォーム、来年1月頃に電子処方箋の補助金申請フォームの公開が予定され、来年2月以降に補助金申請の受付を開始する。リーフレットや説明会資料は順次公開予定とした。