政府は5月14日、経済財政諮問会議を開催し、新たな時代を担う人材育成と研究力の強化について議論した。

新型コロナで顕在化した、①社会的ニーズに機動的に対応可能な医療人材不足と地域・診療科の偏在、②国産ワクチンは未だ実用化されず感染症研究は学問分野としての層が薄いといった2つの課題を確認した。

 

こうした課題を踏まえ、今後の対応策として、感染症の蔓延等に備えた大学・研究機関での対応強化において、①国難にも柔軟かつ機動的に対応可能な医療人材の資質・能力向上や専門性確保のため、医師養成課程の定員等の在り方の見直しと教育プログラムの充実を推進、②緊急時に迅速に対応していくために官民をあげて、平時から継続的なワクチン等最先端の研究開発や、新たな脅威に立ち向かうための多様な研究と分野融合の推進の検討が必要だとした。