薬剤師数の供給が需要を上回る点を考慮し、需給調査方法案をもとに議論(厚労省)
2020/09/14
厚労省は9月11日、薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会を開催し、薬剤師の需給調査方法案などについて議論した。
薬剤師の総数は、今後数年間は需要と供給が均衡している状況が続くことになるが、長期的に見ると供給が需要を上回ることが見込まれている。需給調査は、全国の薬剤師総数のほか地域別の薬剤師数について、推計期間は25年後の2045年までとする推計規模を予定している。
薬局と医療機関における将来の薬剤師需要は、今後の業務量の変化を試算した上で必要な薬剤師数を推計し、供給の推計方法は大学進学予定者数、薬学部・薬科大学の定員数、薬剤師国家試験合格率・合格者数等から毎年新たに薬剤師になる人数を推計した新規の薬剤師数(毎年の増加分)と、年齢別死亡率、退職年齢等を考慮した毎年の減少分の推計から算出することが検討されている。
業務量の試算においては、薬剤師が1日に各業務を行う時間を調査するタイムスタディー調査のほか、薬剤師の働き方調査として薬局約5,000軒、医療機関約1,000軒、薬剤師約2万5,000人を対象に、産休や育休の取得状況、調剤業務に要した時間などのアンケートを実施する予定である。