国内最高薬価ゾルゲンスマ1億6707万円、新型コロナ抗原検査などを承認(厚労省)
2020/05/14
厚労省は5月13日、中医協総会を開催し、小児指定難病である脊髄性筋萎縮症の治療薬「ゾルゲンスマ点滴静注」の保険適用を承認した。薬価は1億6707万円7222円、5月20日に収載予定である。ピーク時の市場規模は42億円(患者数25人)と予測され、国内最高の薬価となった背景には、既存の類似薬に比べて1回の投与で根治し、医療費が削減される点が評価されている。
この他、新型コロナウイルス感染の診断を補助する新たな抗原検査「SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)抗原検出」の保険適用を承認した。原則として診断確定までに1回のみとし、陽性の場合は「確定診断」とし、陰性の場合は「医師の判断でPCR検査を行う」こととする。検査1回につき600点と設定され、抗原検出用キットの活用に関するガイドラインを踏まえた対応が望まれている。当面は検査キットの供給量が限られているため、患者発生数の多い都道府県における帰国者・接触者外来や全国の特定機能病院から供給を開始していく予定である。