介護分野の就業意識や就業実態を把握した就業意識実態調査結果を公表(NCCU)
2019/08/06
日本介護クラフトユニオン(NCCU)は8月5日、「2019年度 就業意識実態調査」の結果を公表した。NCCUは介護業界および関連事業に従事する方々の労働組合であり、毎年3月に組合員の就業意識や就業実態を把握するために「就業意識実態調査」を行っている。
今回公表された調査結果のうち、働く上での不安に対する問いでは「自分の将来のことが不安」が最も多く、「利用者に適切なサービスができているか不安」や「仕事中の介護事故が怖い」が上位に挙げられた。働く上での不満に対する問いに対しては「賃金が安い」が最も多く、「仕事量が多い」、「連休が取りにくい」、「何年経っても賃金が上がらない」とする回答が上位となっていた。
タブレット端末等のシステム導入後の変化に関する問いでは、「サービスの質の向上につながった」や「時間管理がしやすくなった」などの回答が多かった。介護ロボットの活用について、賛成の理由として「腰痛や体の負担が減る」や「人手不足が補える」が多い一方で、「反対」の理由では「利用者の体調や感情の変化に気づけない」が多くなっていた。