がんの5年生存率は67.9%、10年生存率は56.3%(国立がん研究センター)
2019/04/08
国立がん研究センターは4月9日、全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例における部位別5年生存率、10年生存率を集計して公開した。
今般、生存率は化学療法、放射線治療や早期発見技術の進歩が貢献し、徐々に改善している。
全部位全臨床病期の5年相対生存率は67.9%だった。部位別では、90%以上:前立腺(100%)、乳(93.9%)、甲状腺(92.8%)、70%以上90%未満:子宮体(85.7%)、大腸(76.6%)、子宮頸(76.2%)、胃(74.9%)、50%以上70%未満:卵巣(64.4%)、30%以上50%未満:肺(43.6%)、食道(45.9%)、肝(36.4%)、30%未満:胆のう胆道(28.0%)、膵(9.2%)などとなっていた。
他方、全部位全臨床病期の10年相対生存率は56.3%だった。部位別では、90%以上:前立腺(95.7%)、70%以上90%未満:甲状腺(84.3%)、子宮体(80.0%)、乳(83.9%)、50%以上70%未満:大腸(66.3%)、胃(64.2%)、腎(63.3%)、子宮頸(69.0%)、30%以上50%未満:卵巣(45.0%)、肺(31.0%)、食道(30.3%)、30%未満:胆のう胆道(16.2%)、肝(14.6%)、膵(5.4%)などとなっていた。
生存率の向上により、治療と仕事の両立など、がんとの共生が今後の重要な政策課題となってきた。