2017年患者調査の概況、在宅医療は2008年以降に増加基調(厚労省)
2019/03/04
厚労省は3月1日、2017年患者調査の概況を公表した。
推計患者数の年次推移では、入院は2008年から減少し、外来では2005年からほぼ横ばいとなっている。年齢階級別にみると、入院では「0~14歳」「15~34歳」「35~64歳」は減少傾向であるのに対し、「65歳以上」は増加傾向となり、外来でも増加傾向となっていた。
入院患者を傷病分類別にみると、多い順に「精神及び行動の障害」252.0千人、「循環器系の疾患」228.6千人、「新生物(腫瘍)」142.2千人となっていた。外来患者は多い順に「消化器系の疾患」1,293.2千人、「循環器系の疾患」888.9千人、「筋骨格系及び結合組織の疾患」877.2千人となっていた。
在宅医療の状況としては、種類別にみると総数では「往診」44.3千人、「訪問診療」116.3千人、「医師・歯科医師以外の訪問」19.6千人となっている。年次推移では、在宅医療を受けた推計外来患者数は2005年までほぼ横ばいであったが、2008年から増加して2014年に大きく進展している。