端的にいえば、後発医薬品の調剤が増えることで、キャッシュフロー(資金繰り)の悪化が懸念されます。
まず、後発医薬品の在庫が増えてしまう傾向があるため、品目を増やさずに選別をしていくことが重要になります。また、先発医薬品に比べて薬価差(利率)があっても薬価が安いため、差益幅(金額)が少なくなることも経営的には痛い所です。
後発医薬品を使用する影響は、「収入=患者単価×患者数」のうち、「患者単価」の減少に直結しているため、「患者数」を増やすことで、経営全体を改善することができます。
しかしながら、患者=処方箋を増やすのは一朝一夕で対応できることではありません。既存の患者以外にも来局してもらう仕組みが必要です。
他業種のサービスでは、「安さ」をウリにお客さんを獲得する手法が用いられますが、保険調剤の割引行為はできないため、それ以外の方法を模索する必要があります。
また、OCT販売等の保険外サービスにより収入減に備える手法もありますが、ドラッグストアのような「安さ」に対抗しない、薬局ならではの販売方法を考えることが大切です。
以上、整理すると、後発医薬品の調剤が増えれば増えるほど、キャッシュフローが悪化するため、特に収入減に備えた対策を検討していく必要があります。
次に、収入減の対策が難しければ、支出の大きな項目の見直しとして、給与規程(人件費)の見直しが不可欠になってくるでしょう。
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