リフィル処方とは現在日本には無い制度で、アメリカでは一般的に普及している処方形態です。
日本の制度で似ているものとして「分割調剤」がありますが、基本的に分割調剤とリフィル処方の考え方は異なります。
ご存知のように日本での処方権は医師にあります。日本の分割調剤は、調剤権のなかでの分割調剤になりますので、性格的には全く違うものとなります。
アメリカの薬剤師資格者の中には、処方権を保有している方もいます。そのような環境の中で「リフィル処方」が成り立っている訳です。
具体的に「リフィル」とは、「詰め替え」「お代わり」というような意味で、くだけていうと、「薬を全部飲み終わったので、お代わりちょうだい」ということです。
そのような電話が、患者から薬局にかかってきます。薬局で一度に出せる投与日数は、保険が厳しいからか、慢性疾患では30日までが一般的です。
患者の病状に応じて異なりますが、医師の診察や新しい処方箋なしに、Do処方を薬局で行うことができます。それが、リフィル処方です。何回「お代わり」ができるかは、医師が処方箋に指示してきます。