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内部分析
財務分析をしたいのですが、まず財務諸表とその見方を教えてください。(その2)
2015-04-22 00:00:00
その1では、貸借対照表と損益計算書の見方について説明しました。今回は残るもう一つの財務諸表であるキャッシュフロー(以下、CF)計算書について説明していきます。
CF計算書は、「お金の流れを見るための財務諸表」で会社のキャッシュの増減を一会計期間で示したものです。キャッシュとは現金や現金同等物のことで、一会計期間は一般に期首から期末までの一年間のことを言います。
CF計算書の導入背景には、黒字倒産など損益計算書で利益を計上しているにも関わらず、資金繰りに行き詰まり倒産するケースが頻発したためと言われています。
例えば、たくさんの患者を診察しても未収金が多く回収に長い時間がかかれば、手元にキャッシュがなくなり、借入金の返済や医薬品や医療機器の購入代金の支払いも滞る可能性があります。このような状況を回避するためにも、CF計算書から病院の資金繰りを把握しておく必要があります。
CF計算書では、お金の流れを業務・投資・財務の3つの区分に分けて捉えます。
1.業務CF
本業によるお金の増減を表します。病院の本業である医療でどれだけのCFを生み出すことができたのかを見ることができます。プラスで金額が大きいほど安定した経営により医療を提供できていると判断することができます。
2.投資CF
固定資産の取得や売却、施設設備に関わる補助金の受入による収入など投資活動に関わるCFが記載されます。将来の利益獲得や資金運用のために、どの程度の資金を支出し、または回収することができたのかわかります。
3.財務CF
資金の調達及び返済によるCFが記載されます。例えば、営業活動や投資活動を行った結果、資金に余裕が生まれた場合、返済にどの程度当てることができたのかがわかります。逆に資金が不足した場合は、どこからいくら調達して穴埋めをしたのかわかります。
これら3つのCFに加え、経営面から重要視されているのが「フリーCF」です。これは、営業CFと投資CFを合わせたもので、会社が自由に使うことのできる資金と言い換えることができます。豊富であればあるほど、資金不足が発生しにくい上、本業を拡大したり新規事業を行うことができます。
以上、財務諸表についてご説明しました。財務会計と聞くと完璧に数字を読み解く必要があると思われがちですがそのような判断はプロに任せ、経営状況を大まかに把握するという軽い気持ちから財務諸表を見てはいかがでしょうか。
ご相談は病院コンサルタントをご指名いただけます。
http://www.iryoken.co.jp/consultant/
CF計算書は、「お金の流れを見るための財務諸表」で会社のキャッシュの増減を一会計期間で示したものです。キャッシュとは現金や現金同等物のことで、一会計期間は一般に期首から期末までの一年間のことを言います。
CF計算書の導入背景には、黒字倒産など損益計算書で利益を計上しているにも関わらず、資金繰りに行き詰まり倒産するケースが頻発したためと言われています。
例えば、たくさんの患者を診察しても未収金が多く回収に長い時間がかかれば、手元にキャッシュがなくなり、借入金の返済や医薬品や医療機器の購入代金の支払いも滞る可能性があります。このような状況を回避するためにも、CF計算書から病院の資金繰りを把握しておく必要があります。
CF計算書では、お金の流れを業務・投資・財務の3つの区分に分けて捉えます。
1.業務CF
本業によるお金の増減を表します。病院の本業である医療でどれだけのCFを生み出すことができたのかを見ることができます。プラスで金額が大きいほど安定した経営により医療を提供できていると判断することができます。
2.投資CF
固定資産の取得や売却、施設設備に関わる補助金の受入による収入など投資活動に関わるCFが記載されます。将来の利益獲得や資金運用のために、どの程度の資金を支出し、または回収することができたのかわかります。
3.財務CF
資金の調達及び返済によるCFが記載されます。例えば、営業活動や投資活動を行った結果、資金に余裕が生まれた場合、返済にどの程度当てることができたのかがわかります。逆に資金が不足した場合は、どこからいくら調達して穴埋めをしたのかわかります。
これら3つのCFに加え、経営面から重要視されているのが「フリーCF」です。これは、営業CFと投資CFを合わせたもので、会社が自由に使うことのできる資金と言い換えることができます。豊富であればあるほど、資金不足が発生しにくい上、本業を拡大したり新規事業を行うことができます。
以上、財務諸表についてご説明しました。財務会計と聞くと完璧に数字を読み解く必要があると思われがちですがそのような判断はプロに任せ、経営状況を大まかに把握するという軽い気持ちから財務諸表を見てはいかがでしょうか。
ご相談は病院コンサルタントをご指名いただけます。
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