職員研修を行う際の、ポイントなどがあれば教えて下さい。
2006-09-01 00:00:00
病院で求められる職員の能力はその職種ごとに異なりますが、患者さんへの対応や職員同士のコミュニケーションなどは共通する部分と言えます。
このような共通部分に対する研修を確実に行うことが重要です。その際のポイントは2つあります。
1つは、接遇やマナー研修といった、表面上・形式上の“型”といったものを習得させることです。特に、新人教育においては十分に時間を取って行う必要があります。また、ベテラン職員にとっても、定期的に自分の行動を反省することは大変意味のあることです。
2つめは、行動のもとになる、病院の“理念”を浸透させることです。1つめの“型”は、あくまで想定されるシチュエーションに対するものです。しかし、この“理念”というのは、想定外の事態に対しても病院職員としていかに行動すべきかの、判断基準となるべきものです。
この“理念”を浸透させるにもコツがあります。それは、具体的な事例を紹介して“理念”にもとづく行動とはどのようなものか、を示すことです。
ここで挙げた“型”と“理念”は車軸の両輪です。どちらか1つでも欠けると、患者さんへの対応は不十分なものとなってしまいます。職員の経験年齢などを考慮して、バランスよく研修内容に組み込むことが必要でしょう。