入院収入を効果的に上げる、良い方法はないでしょうか?(基礎編)
2014-11-11 00:00:00
入院収入は、入院患者単価×入院患者数で計算されますが、これに加え
平均在院日数と病床稼働率が大きく影響してきます。今回は、基礎編として
入院患者単価、患者数を増加することについて触れてみたいと思います。
平均在院日数と病床稼働率に関連する情報は、Q&A 入院収入アップ
(応用編)をご覧ください。
では、効果的に入院収入を上げる方法について、ご紹介します。
1.患者単価を上げる
全国公私病院連盟の平成25年病院経営実態調査報告によると
入院患者一人一日当たりの収入は、約48,900円です。
勿論、診療科や病棟機能、病床規模によって、額が異なります。
自院の規模を考慮し、現行の単価が低ければ、なぜ低いかを
院内で検討し、単価を上げる方策を見出す必要があります。
特に、オーダリングシステムを導入している施設では会計情報が
自動的に算出される為、取得できるはずの加算がある事に気付かず
長期的に算定漏れが発生してしまうケースも散見されます。
2.患者数を増やす
入院患者は、自院の外来から入院に至るケース、救急から入院に至る
ケース、他院から紹介され入院に至るケースなどがありますが、どの
カテゴリの患者が、毎月どのように推移しているか、把握する必要が
あります。患者が減少している、または、季節変動のあるカテゴリが
あれば、自院の問題なのか、連携先の都合なのか、可能な限り原因を
探ります。原因を突き止めなければ、速やかに減少を食い止めることは
できません。また、増患するにあたり連携先との関係構築を強化する
必要がある場合も多いため、営業活動等を実施しても成果が出るまでに
数か月という期間を要する場合もあるので、増患対策は、PDCAサイクル
を意識した行動が重要です。
更に詳しい情報が必要でしたら、ぜひ弊社コンサルタントへご相談下さい。
効果的に収入を上げるためには、’急がば回れ’を意識し、じっくり自院の
分析と競合病院の分析、患者の動向を探る必要があります。手間はかかり
ますが、成果が確実に出ますし、効果的です。