一般病床を持つ病院の半数以上が、DPC算定に向かっている状況ですが、これはDPC算定の方が儲かるという思惑があったのだと思います。
しかし、2010年度改定では、前年度収入を保証する「調整係数」が廃止されることが決まっており、経済的側面だけで判断してはいけない状況です。
そもそも日本にDPC制度が導入された理由は、
? 医療の質を高める
? 医療の標準化・均てん化を図る
? 情報開示による医療の透明化
とされており、DPCの特徴として、診療情報に基づいた各病院のベンチマークが可能となります。このベンチマークによる比較によって、急性期病院は、医療の質や効率性を高めて、標準化を図ることが可能となるのです。
今後の急性期病院は、限られた医療資源の中で、医療の質や標準化などを意識して運営していかなければなりません。
「急性期=DPC算定」が必須というわけではありませんが、急性期病院のDPCへの取り組みは避けられないのではないでしょうか。