第三世代病院機能評価(3rdG:Ver1.1)の特徴について教えてください。
2015-06-11 00:00:00
第三世代病院機能評価(3rdG:Ver1.1)は2013年4月から運用され、4つの特徴があります。
1.病院の特性に応じた評価
これまでは1種類の評価項目で全国一律の評価が行われていましたが、現在は受審する病院の役割・機能に応じて評価項目が設定されています。受審の際、病院は、一般病院1・2、リハビリテーション病院、慢性期病院、精神科病院、緩和ケア病院の6つの種別から自院の機能に応じたものを選択し評価を受けます。
2.評価内容の重点化
評価の対象となる項目(中項目)がこれまでの137項目から89〜93項目に集約されています。これは設備や体制といった病院の構造的な面の評価項目を集約するとともに、医療に対する病院組織の取組み姿勢や診療、ケアの実践状況に重きをおいた評価項目とすることで、患者に安全で適切な医療が実践的に提供できているかどうかを確認しています。
3.プロセスを重視した評価
「診療・ケアの実践」「チーム医療の発揮」について、実際の患者症例や業務の流れに基づいた評価を行うために「症例トレース型ケアプロセス調査」が実施されています。これは患者の1症例をもとに来院から退院に至るまでの各医療関係者による一連の診療・ケアの状況を確認しています。
4.継続的な質の改善支援
認定期間中であっても医療の質の改善活動が継続的に実施されることを目的に、質の改善状況を確認する機会が新たに設けられています。
第三世代病院機能評価(3rdG:Ver1.1)の特徴は以上4点です。Ver6に比べて項目数が減ったことから更新病院も含めて受審予約は先まで埋まっています。受審へ向けたスケジュールが決まり次第、受審予約を入れることをお勧めします。