不特定のものに対するPR活動は「広告」ですが、“特定のもの”に対するPR活動は「広報」にあたります。“特定のもの”とは、例えば来院された患者さんとか、自院のホームページを閲覧された方など、自ら知ろうしなければ得られない立場にあることを示します。
このような“特定のもの”に対して、自院の特徴や知って欲しい内容・活動を効果的に伝えることが、「広報」活動です。広報活動は、患者さんや近隣の地域連携施設は勿論、出入り業者、就職希望者など、ステークホルダーを意識して行うべきです。
よくある例としては、ホームページを充実させたり、院内掲示によるスタッフ紹介や、広報誌などを発行する方法もよく見られます。
これらの例は、一見ありきたりな感じがしますが、内容を充実させれば大変効果的なPR方法です。例えばスタッフ紹介ですが、本人の出身地や趣味などを入れると、患者さんとの会話を盛り上げるきっかけになります。季節や時期によって、内容を更新させても面白いでしょう。
それから採用している医療機器の紹介や掲示についても、工夫が必要です。「マルチスライスCT」などと機器名を掲げるだけでは、効果はありません。その機器によって、こんな映像が撮れますよ、こんな病気を発見できますよ、というような説明がなければ、患者さんには理解されません。
また、近隣の地域医療連携施設向けの広報活動としては、新しい医師が診療を行うことになれば、どのような専門で、外来予定はどのようなスケジュールなのかを、積極的にPRする必要があります。
ホームページの充実について、例えば就職希望者は、どのような情報を知りたいか、相手の立場になって考えてみるとわかりやすいと思います。職場環境について、教育体制について、福利厚生について、離職率についてなどは、特に知りたい情報だと思います。動画や写真などを駆使して、いい職場環境であることをPRし、良い人材を確保できる仕組み作りが大切です。
広報活動のアドバイスも行っておりますので、ぜひご相談ください。