病院の実務を知っている第三者、コンサルティングの力は不可欠

岩手県奥州市の「社団医療法人啓愛会 美山病院」の千葉事務部長に、病院機能評価取得の支援を依頼した経緯と現在の状況についてお聞きした。

医療研の支援が良かった理由、それは「現場を知っていること」。

「当院は古くからある病院ですが、病院機能評価の認定を無事得られたのは医療研のおかげです。」
そう語るのは千葉事務部長。
病院機能評価といえば、最新の施設でなければならないと思いがちだが、 「古くからある病院の特性を生かしながら、機能評価で求められる医療の質を確保することができたのは、病院の実務経験が豊富なスタッフがいる医療研の指導があったからからこそ。」 と評価している。 「病院機能評価の認定を受けるためには、多くの時間や費用、労力をかけなければならない。ただ、それ以上に得られるものがあるのである。」 と語る。

第三者としてコンサルティングの力は必要である。

病院機能評価の認定を目指す病院は多いが、なかなかそれを実現できないのが正直なところかもしれない。
「病院内の職員だけで取り組むことも可能ですが、自分達では判断できないことを教えてくれる専門家は必要です。また、第三者の存在は適度な緊張感を生み、なあなあとなってしまうことを防止できます。多忙な中でも、求められたことを期日内に終わらせるルールを徹底することは、今後の病院運営を考える上でも大切なことです。」 と千葉事務部長は語る。

医療研がコンサルティングとして関わる当初は、病院職員が警戒してしまい質問はほとんどない。しかし、訪問回数が増すにつれ、 「何で私たちの部署に寄ってくれないのか?次はいつ来るのか?」という状態になる。 これは双方の信頼関係が出来上がり、お互いが同じ目標を目指して1つになっていることを意味する。

病院機能評価の認定は、必ずしも収入を上げるためではない。

美山病院は病院機能評価の認定が要件である“緩和ケア病棟”の建設を予定しているが、認定によるプラス効果はそればかりでない。
「機能評価で求められる項目を1つ1つクリアして、美山病院における医療の質を高められたことはもちろんですが、職員が何事も自主的に取り組むような土壌が生まれたことが大きな財産となりました。」 と語る。

ヒトの意識を変えることは難しいものだが、機能評価に関する取り組みで考え方が変わり、組織に一体感が生まれたことは、認定を受けたという勲章以上のものを得られたということである。 「また、病院内の整理・整頓を常に心がけるようになりましたので、見た目的にも別な病院に生まれ変わったような感じですよ。」 とうれしい言葉も頂いた。
確かに病院機能評価の認定を受けた以降、いつ訪問しても病院はきれいな状態に保たれており、美山病院は変わったなという印象を受ける。これは、医療研のスタッフだけではなく、患者やその家族も同様の印象を受けるであろう。
病院機能評価の認定を受けるためには、多くの時間や費用、労力をかけなければならない。ただ、それ以上に得られるものがあるのである。