高齢者のポリファーマシー対策に関する4つの普及啓発資材を新たに作成(厚労省)
2026/08/05
厚労省は7月31日、高齢者医薬品適正使用検討会での議論を経て、高齢者のポリファーマシー対策に関する4つの普及啓発資材を新たに作成して公表した。
【高齢者のポリファーマシー対策の必要性】 ポリファーマシー対策は、単に処方薬を減らすことではなく、患者の病態や生活機能、治療目標などを踏まえ、有効性と安全性のバランスを評価しながら、薬物療法全体を最適化することが基本的な考え方である。高齢者が住み慣れた地域で安全に薬物療法を継続できる体制づくりにおいて、ポリファーマシー対策は、医薬品適正使用を推進する地域医療・介護連携の重要な取組として位置付けられている。
【4つの資材をスライド形式で体系化】 普及啓発資材は、「高齢者の医薬品適正使用の指針」に関する①総論編、②各論編(療養環境別)と、「ポリファーマシー対策の始め方と進め方」に関する③病院版、④地域版―の4種類で構成。既存の指針や手順書の要点を整理し、研修や院内・地域で活用しやすい内容とした。
【多職種での共通理解を促進】 利用対象は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師などの医療従事者を中心とし、多職種が共通の考え方に基づいてポリファーマシー対策に取り組めるよう構成した。図表やイラストを用い、対策の基本的な考え方から実践方法まで理解しやすく整理している。
【病院・地域で活用できる実践ツール】 病院版では入院を契機とした処方見直しや多職種連携、地域版ではかかりつけ医・薬局・介護関係者との連携や継続的な薬学的管理など、それぞれの場面に応じた進め方を示した。医療機関や薬局が実務で活用できる手順を具体的に整理している。
【研修・院内教育・地域勉強会での活用】 今回の資材は、従来の指針や手順書を基に、医療従事者への研修や地域での勉強会、院内教育など幅広い場面で活用できる普及啓発ツールとして作成された。ポリファーマシー対策の考え方や取り組み方を、多職種で共有し実践につなげることを目的としている。

