地域の福祉サービスの質を高める研修の必要性

医療経営研究所は、定期的に「介護職員向けの研修」を行っている。今回は、2010年3月に新潟市内の居宅介護支援事業所で実施した研修会について、研修会の感想や現在の取り組みについてA所長に聞いてみた。

その一歩、大きな一歩を後押ししてくれる存在。

「平成14年に介護事業をスタートさせてから、“利用者に満足の高いサービスを提供するためには、職員の質を上げなければならない、また、“職員が毎日いきいきと働くために、職場の環境を整えなければならない”という思いでいました。
しかし、実際には対利用者、対職員間でのコミュニケーションを円滑に図ることができず、苦悩の日々が続いていました。研修が常々大切だと感じつつも、日々の業務に忙殺され『研修を行う』という一歩が踏み出せない状況でした。
そんな折、懇意にしている医師から医療経営研究所が介護職員向けの研修を行っていることを聞き、問い合わせてみました。」

とA所長は語る。

A所長は、今以上にいきいきと働きたい、サービスの質を高めたい、専門職として様々な知識を吸収したい、そのような職員の想いを実現させるために、研修という一歩を踏み出したのだ。

研修に参加した結果、仕事に対する考え方や働き方が変わった。

「研修といっても、コミュニケーション(対人援助)、メンタルヘルスケア、介護保険制度等、様々な内容があります。その中でも、開業当時から課題であり、私どもでは解決できなかった「コミュニケーション」に関する研修をお願いしました。」 と以前を振り返りながら語るA所長。

研修内容等について尋ねてみると、 「今までに聞いたことのない深い内容であり、毎回の研修時間があっという間に過ぎていきます。表面的な話ではなく、本質的で直ぐに使える内容となっており、?こんな研修もあるんだなぁ“と正直驚きました。」 また、 「今では、医療研に年間を通じて定期的な研修をお願いしています。職員も仕事に対する考え方や働き方、 職員間での係わり方に変化が表れ、以前と比較し事業所内の雰囲気が格段に良くなりました。医療研は、サービスの質を向上させるために必要不可欠な存在だと思っています。」
このように語るA所長。

最後に、 「これからも、職員の育成を通じて地域の福祉サービスの質を向上させたい」 という言葉が印象的だった。